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Let’s Feel!間取りは感じるもの!

2024-03-03

間取りの真髄

 

空間デザイン のテクニックで、

解放感を演出する方法として、「 トンネル効果 」を使うことがあります。

人間の五感をうまく利用した空間を広く見せる裏ワザです。

実際の広さや高さよりも、人間がどう感じるか?いかに体感するか?

実は、設計で大切なのは、

そこに住む人間にとっての感覚的な「居心地」なのです。

今回はそうした「暮らしデザイン」の真髄に迫ります。

 

トンネル効果とは!?

 

「トンネル効果」という言葉を、皆さんあまり聞いたことないと思います。

これは、建築家のフランク・ロイド・ライトの

「住宅設計技法」のひとつを指します。

 

フランク・ロイド・ライト

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フランク・ロイド・ライトは、1867年生まれの建築家で、

世界中の現代建築の源流となった世界を代表する建築家の一人です。

92歳の生涯の中で、72年にもわたり建築家として活躍し、

設計した建築物はその生涯にわたり1200以上。

 

ライトは日本とも縁が深く、1916年からの6年間は日本にも住み、

日本人建築家もライトから大きな影響を受けています。

ここ愛知県の博物館明治村にあります有名な旧帝国ホテルなどを設計しています。

そのため、現在アメリカ以外でライトが設計した建物が見られるのは日本だけです。

 

得られる効果は

 

トンネル効果とは、簡単に言うと、

狭くて暗いトンネルを抜けた後には、

空の広さや明るさがより感じられるというギャップの効果です。

 

具体的には、玄関や通路をあえてやや低い天井にすることで、

その先のリビングやホールがより高く明るく広く感じられる感覚・体験を言います。

さらにそこに「吹き抜け」や「折上げ天井」などがあれば、その効果はより一層大きくなります。

 

この点、似たようなギャップ効果として、

例えば、部屋の壁を白くしたり、照明を壁にぶつけたりするのも

空間を広く見せる裏ワザです。

 

間取りへのアイデア

 

もちろん、前提として実際に広くなるわけではないので、

あくまで人間の感じ方・体感を用いた心理的な方法だとご理解ください。

いわば、テクニックで少しでも広く見せるためのコツということです。

 

テク1 リビング直前のスペースを低くor狭くする

リビングの天井高さを高くする逆で、

その手前の通路や、さらに手前の玄関を

その空間のギリギリの高さに抑えることで、

リビングに入った時に感じられる開放感をねらう手法です。

そうした開放感は、来客者にも良いインパクトを与えることができますね。

 

テク2 壁1面を、濃い色で仕上げる

例えば、青や黒などは「収縮色」と言われ、

一般的にものを小さく見せる効果があります。

そのため、そうした配色を部屋の奥に据えることで、

奥にあるものが小さく見えるため、

そこがまるで遠くにあるかのような目の錯覚をねらう手法です。

アクセントクロスは皆さん使うと思いますので、

ベースカラーのホワイト系などの薄い色合いと対象的に配色すると効果的です。

 

テク3 奥にロフト・スキップフロアを作る

リビングの奥に天井の落差をあえて作ることで、

少し離れてみると、天井高さは目線と同じに見えるため、

部屋を大きく見せる効果があります。

落差のある立体的な空間が奥にあると、

視線が遠くまで抜けるので、奥行きのある空間が体感できます。

 

テク4 勾配天井を作る

3のロフト等と似ていますが、

奥に向かって面積が小さくなると、

そこが遠くに見えるという手法です。

勾配天井はロフトとの相性も良いため、組み合わせた設計にするとよいでしょう。

また、勾配天井面を落ち着いた木目調に仕上がることで、

色味での奥行き感を出すこともできますね。

上下の空間ができるので床面積が小さくても開放感を得ることができます。

 

目の錯覚?体感?

 

設計中に考えること

皆さんも、図面で打ち合わせをしている際に、

「思ったより狭いな」と思ったけど、実際の建築現場やモデルハウスで

確認すると、「意外と広いかも」と感じたことはないでしょうか?

 

こうした「感じられる」とか「体感」の感覚が重要なのです。

例えば「30坪なのに広く感じられる家」とか「40坪のわりに狭く感じる家」とか、

実際の広さや高さよりも、人間がどう感じるか?が設計のポイントなのです。

 

難しめに言うと

 

建築家フランク・ロイド・ライトは、

人間の身体の大きさをベースとした「ヒューマンスケール」に基づき

吹抜け空間や天井からの採光空間を随所に配置して設計したそうです。

つまり、ライトが言うには、設計は「有機的」であることです。

例えば植物は、種が落ちたその土地固有の栄養を吸収しながら育っていきます。

その後芽が出て、外部へと成長するその有機的な歩みと同じように、

建築もその土地、その時代、そしてそこに生きる人々の生活に根差した、

内部空間から外部空間へと成長するものであるべきだという思想に基づいています。

見た目だけのデザイン建築を塗り替えた、革新的な思想でした。

簡単に言うと

どんな空間も、工夫次第ということです!

先程のロフトやスキップフロアは敷地や間取りの制約などで、

取り入れるのが限定的になるかもしれませんが、その他の方法であれば、

あらゆる間取りや設計でも現実的に実現可能なものです。

そのため、どうしても広さが取れないなどということがあれば、

テクニックにはなりますが、目の錯覚や、感じられる要素を使って、

「いかに見せるか」ということを考えてみましょう。

 

まとめ

 

 

今回の「トンネル効果」だけでなく、

そこに住まう人間のサイズや感覚、思考はもちろん、

その目の錯覚までも考慮して、暮らしの上での

「居心地」を追求することが必要です。

 

ただ、いきなりこうしたテクニックを自分自身で考えるのは、

とてもむずかしいです。

 

そのため、これらの設計で魅せるテクニックを用いて、

そこに住む人間にとっての「居心地」も追求できるのは、

プロ建築家の「暮らしデザイン」のみです!

 

そして、人間の持つ感覚や、思考や錯覚までも考慮して作る新感覚の家づくりは、
KR.designだけです。

 

ぜひこうした新感覚の家づくりのご相談は、

私たちKR.designにお任せください

 

→プランのご相談はコチラから!

 

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