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マイホームの修繕費はいくらかかるのか?

2024-10-20

マイホームの維持費のなかで、

特に高額になりやすいのが、

建物や設備の修繕費です。

 

マンションの修繕積立と異なり、

外壁や屋根などの修繕費用を賄えるだけの資金を、

ご自身で準備しなければなりません。

そのため、今回は戸建て住宅において

修繕が必要になる箇所や修繕費についてみていきましょう。

 

修繕費用とタイミング

外壁や屋根、水回り設備などは、

経年劣化によって交換しなければならない時期が必ずやってきます。

そこで、実際の入居後に修繕をおこなった場所についてみると、

 

1位「給湯器」(59.4%)

2位「トイレ」(57.1%)

3位「お風呂」(53.7%)

4位「外壁」(50.3%)

5位「屋根」(48.0%)

6位「洗面台」(45.1%)

7位「キッチン」(39.4%)

8位「壁紙・内壁」(34.3%)

8位「床」(34.3%)

10位「白アリ関連」(24.0%)

11位「玄関」(22.9%)

12位「ベランダ・バルコニー」(22.3%)

12位「給水管」(22.3%)

14位「床下」(14.3%)

15位「修繕は行ったことがない」(11.4%)

16位「その他(自由回答)」(3.4%)

 

この結果からみますと、

日常的に使用し、機器への負荷も大きいと思える設備が上位を占めており、

これらは故障してしまうと生活の上で多くの不便を強いられます。

また、「外壁」や「屋根」など建物それ自体の修繕もおこなわれています。

以下、それぞれ詳しくみていきましょう。

 

■建物部分の修繕

 

住宅に長く住み続けるためには、

屋根や外壁、床下などの建物部分を

定期的にメンテナンスすることが大切です。

屋根材や外壁材は、25~40年程度の周期で交換が必要であるとされています

(参照:「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」)。

 

もっとも、建物部分の修繕費用は、高額になりやすいです。

例えば、屋根葺き替え100万~200万円ほど、

塗装工事だけでも30万~70万円程度の費用がかかるといわれています。

また外壁塗装となれば、数十万~100万円前後の費用がかかることがあります。

 

■設備・内装の修繕

 

上記国土交通省の資料によると、

設備や内部仕上材(床フローリング・壁クロスなど)は、

15~25年ほどの周期で交換が必要になるとされています。

その修繕費用は、場所によって大きく異なりますが、

浴室リフォーム50万~150万円ほど、

トイレ便器交換と内装工事で15万~30万円程度の費用がかかるとされます。

 

 

あなたは住宅の修繕費を積み立てていますか?

念願のマイホームですが、

現実として、毎月のローンの支払いや固定資産税の支払い、

そして老朽化に伴うメンテナンスの費用などにも気を配らなくてはなりません。

この点、最も修繕にお金がかかった場所についてみますと、

 

1位「外壁」(26.5%)

2位「屋根」(22.6%)

3位「お風呂」(17.4%)

4位「キッチン」(10.3%)

5位「トイレ」(5.8%)

5位「給湯器」(5.8%)

7位「床」(5.2%)

8位「壁紙・内壁」(1.9%)

9位「洗面台」(1.3%)

9位「玄関」(1.3%)

12位「ベランダ・バルコニー」(0.6%)

やはり「外壁」や「屋根」の修繕は、

大掛かりなものになりがちです。

 

実際の、修繕金額については、

 

「1,000万円以上」(1.3%)

「500万円〜1,000万円未満」(4.5%)

「300万円〜500万円未満」(7.1%)

「100万円〜300万円未満」(43.9%)

「50万円〜100万円未満」(18.7%)

「30万円〜50万円未満」(6.5%)

「10万円〜30万円未満」(11.0%)

「5万円〜10万円未満」(0.6%)

「1万円〜5万円未満」(2.6%)

「1万円未満」(3.9%)

 

戸建ての修繕にかけた合計費用は、

平均532.1万円

(木造:平均470.2万円、 鉄筋・鉄骨造:平均617.7万円)。

 

このように自宅の修繕費用は、小規模なものであれば、

数万~数十万円程度でおさまる可能性がありますが、

30年程度が経過し、大規模なリフォーム工事をする場合、

合計で数百万円の費用がかかることもあるため、

資金を計画的に準備することが大切です。

 

将来の修繕に向けた資金の積立が、まったくできていない

実際に、住宅の修繕費を積み立てているかどうかについては、

 

「はい」:18.9%

「いいえ」:81.1%

 

なんと、8割以上の人が修繕費の積み立てを行っていないのです。

住宅ローンの返済や税金・保険料の支払いとあわせて、

修繕費を積み立てることは現実的には困難であると感じている人が

多いのではないでしょうか。

 

ちなみに、修繕費の積み立てを実際にしている人については、

「2万円」(33.3%)

「1万円」(27.2%)

「5万円」(18.2%)

「3万円」(12.1%)

積立額の平均は、2万6,212円でした。

 

具体的な積立の考え方

 

ご家族が将来準備すべき資金として代表的なものに、

「進学資金」「住宅の修繕・メンテナンス資金」「老後資金」があります。

これらを目的別貯蓄として、毎月一定額を積み立てる方法です。

 

建物維持費にいくらを要するかは、

住宅の状況やメンテナンス・修繕をする箇所などにもよるため

一概には言えませんが、建築会社に今後の相談を兼ねて確認してみることが重要です。

併せて、施工費用は業者や使用する素材などによっても異なりますので、

インターネットなどでもさまざまな情報を集めることも必要です。

 

また具体的に、建物の建築費が2,500万円とした場合、

毎年建築費の1%ずつを積み立てると、

10年で250万円、20年後500万円となります。

ただし、この1%が妥当であるかどうかは、

家計全体の収支のバランスが大きく関わってきますので、

 

家づくりスタート時から入居後にわたって、

信頼できるお金のプロに相談することが非常に重要です。

 

まとめ

多くの方にとって、家づくりにかかる費用の心配はしますが、

その後の住まいの維持管理費用についてはあまり気にしない傾向があります。

 

住宅購入時、修繕について、

「不動産会社から説明を受けていない」と答えた人に、

説明を受けたかったことを聞くと、

「建物の経年劣化について」(44.4%)

「設備の経年劣化」(37.3%)

「定期メンテナンス」(34.6%)

 

となり、住まいを取得する際は、

取得後の費用も併せて考えて、無理のない計画を立てることがとても大切です。

 

一戸建ての寿命は、木造、鉄筋・鉄骨造ともに平均56.6年とあります。

適切に修繕・メンテナンスをすることで、

50年や60年、70年など長期間にわたって住み続けられます。

そのため、毎月の収支を見直しつつ、

修繕資金の積立を少しずつ始めてはいかがでしょうか。

 

KR.designでは、入居後の収支計画についてもアドバイスいたします。

 

修繕費用積立のご相談はコチラから!

 

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