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猛暑にも負けない家づくり

2024-08-06

一日の最高気温が35度を超える

『 猛暑日 』の発生日数を見てみると、

1980年代・ 90年代は年間ほぼゼロなのに対し、

2023年には40日を超える地域が出てきています。

 

涼しいとされる北海道や東北地方でも、

熱中症 になって救急搬送される人が、

近年約10倍に急増しています。

日本はエアコンを使わずに“ガマンする”ことが

美徳・エコだと考える風潮はありますが、

暑さに耐えて命を脅かす事件が多発しています。

 

こうした温暖化の影響は明らかですが、

今後さらに夏の暑さは厳しくなることが予想されますので、

暑さに負けない年間を通じて快適な家づくりをしていきましょう!

 

猛暑見解2024

猛暑日とは?日数は年々増えている?

 

株式会社ウェザーニューズは、「猛暑見解2024」を本日発表し、

今年の夏(7〜9月)の気温は全国的に平年より高く、

観測史上最も暑くなった昨年に匹敵する暑さとなる可能性があるとしています。

7月下旬から8月上旬にかけて暑さのピークを迎え、

チベット高気圧が日本付近まで張り出した場合は、

太平洋高気圧と上空で重なり合って“ダブル高気圧”となり、

35度以上の猛暑日が続いたり、

地域によっては40度前後の酷暑になったりするおそれがあるとします。

 

猛暑に負けない家

ここでは、猛暑・酷暑に強い家のポイントを紹介します。

ポイントを抑えて家づくりすることで、快適に過ごすことができます

 

■高断熱

 

外気の熱を遮断すること

→冬場に寒い外気をシャットアウトして室内を暖かく保つのと同様に、

夏においても暑い外気の影響を受けづらくしてくれます。

 

■高気密

 

隙間が少ないこと

→家に隙間が少ないと、エアコンなどでつくられた室内の冷気が

外に逃げにくくなるため、低気密な家と比べると、

少しのエネルギーだけで室内を快適な温度に保つことができるようになります。

 

■遮熱

 

熱や日光をシャットダウンすること

断熱は夏に外気からくる熱を侵入させない目的であるのに対し、

遮熱は夏に熱の侵入を防ぐのが目的です。

外気からの日射を壁の外側から断熱材に

移動する前にシャットアウトするイメージです。

 

遮熱対策には窓を複層にすることや、

遮熱シートやフィルムを貼ったり、

窓の外にすだれやシェードといった日除けをするのも効果的です。

ただし、遮光カーテンのように室内で日光を遮ったとしても、

遮熱の効果はそれほど効果的ではありません。

遮熱対策は建物の外側で行うことが必要です。

 

そのため、基本的には室内の暖かさや涼しさを

外部に漏らさない効果はあまりなく、

室内側で遮熱をしてもその効果は薄いです。

つまり、遮熱だけでは室内環境を整えることは難しく、

断熱とのバランスが重要となります。

そのため快適な室内環境を作るためには、

「遮熱」と「断熱」をバランス良く取り入れることが重要です。

 

■排熱・通風

 

遮断熱対策を万全にしても、

外からの熱を100%シャットアウトすることは難しいです。

そのため、風を通すなどで室内の熱をうまく排出する

「排熱・通風」も、暑い夏を快適に過ごすためには大切です。

ポイントは、北から南へ、下から上へ風のルートを確保することと、

1階から取り込んだ風を上階から排熱できるよう風の通り道をつくることが大切です。

 

■全館空調

 

全館空調システムとは、

居室ごとに設置するルームエアコン(個別空調)に対し、

すべての居室、廊下、浴室など建物内全体を冷暖房し、

24時間換気を行うシステムのことです。

 

断熱・気密に優れた高性能住宅に全館空調システムを採用すると、

少しのエネルギーで家全体を快適な状態に保つことが可能となり、

また空調と同時に換気も行うため、清潔な空気環境を保つこともできます。

機器の力を用いての快適性能アップです。

 

しかし、気になるのは初期費用が大きくなりがちな点です。

全館空調システムの効果を発揮するには、

システムの導入だけでなく、家全体の気密性を上げるための予算も必要です。

また急激に部屋を冷やすことはできず、

故障してしまうと全ての空調がストップする点も加味し、検討しましょう。

 

涼しい家づくりのための知恵

たとえば、家の中にほんの少しの風があるだけで、

体感温度はぐっと変わってくるように、

生活での工夫も大切です。

 

□風の通り道を作る

 

気温は同じでも、風があたると、

秒速1メートルで体感温度は1度下がります。

気密性の高い家でも、1箇所でもよいので風が抜けるようにしてみましょう。

日本家屋でいう、障子、襖などの開口部や、欄間などのイメージです。

 

□よしず・すだれを使う

 

遮熱と視線を遮るのにおすすめなのが、「すだれ」や「よしず」です。

カーテンでは日射熱のカットは40%程度。

窓の外に取り付ける「よしず」なら80%カット。

「すだれ」は室内で使いますが、空気の層ができるので気温を上げません。

 

□打ち水

 

暑くなった地面に水をまくと、

水が蒸発するときに地面から熱を奪い(気化熱)、

周囲の温度を下げることができます。

また気圧の差ができるので風も生まれ、涼しくなります。

玄関、庭先、ベランダなど風の入口に打ち水すると効果的です。

 

□緑を置く

 

ベランダや庭で植物を育てると視覚的にも涼しく感じられます。

窓の近くでつる性の植物(朝顔、へちま、ゴーヤなど)を育てると、

グリーンカーテンができて涼しくなり、目も楽しませてくれます。

 

□コンクリートを冷やす

 

コンクリートは蓄熱する力が強い素材のため、

40度を超えることがありますので効果的に冷やしましょう。

この点、コンクリートには伸縮性があるため、

頻繁に水をまくと亀裂ができてしまうので、すのこを敷くなどの工夫をしましょう。

もっとも、室内にコンクリート素材を用いると、上記の蓄熱性のため、

室内をひんやりさせてくれる効果もあります。

 

□カーテンの色使い

 

部屋の中で大きな面積を占めるカーテンを、

ブルーなど寒色系にするだけで、涼しい気分になります。

また、白、薄緑などのレースと組み合わせると、

さらに涼しい効果をあげてくれます。

 

□和素材を取り入れる

 

日本の夏は湿度が高いので、調湿効果や肌触りの良い素材を取り入れましょう。

和のコーナーでの畳やい草や、フローリングの上にさっと敷ける

ラグを組み合わせるとよいでしょう。

また、調湿や防臭の効果がある室内タイル壁の導入も検討する価値はあります。

 

まとめ

 

部屋の温度差について考えた場合、

ヒートショックは冬に起こることが多いのですが、

これからは夏を健康・快適に過ごすための遮断熱が非常に重要です。

最高気温が35度を超える猛暑日は連日続いていますし、

こうした状況はしばらく続きそうです。

夏対策としての遮断熱性能を考えて、

一年を通じて快適かつ健康に暮らせる住まいを実現していきましょう。

 

KR.designでは、猛暑にも負けない家づくりを目指します!

 

→夏でも快適な家づくりのご相談はコチラから!

 

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