発想の大転換!新築でない考え方
家づくりを考えるとき、ほとんどの人は真っ先に「新築」でと考えると思います。
特に、ここ日本では、いまだに多くの方が家を買う時に「新築物件」を選びます。
やはり、新築はピカピカで綺麗ですし、最新の設備なども導入されているので、
魅力的に感じる方が多いでしょう。
一方で、ヨーロッパやアメリカなど諸外国では、
新築物件の流通量よりも中古物件の流通量が多く、
古い建物をメンテナンスしながら使い続けていくという文化があります。
日本のように、世代が変われば家も変わるということは、
必ずしも当てはまらないです。
いつから中古になるのか?
そもそも、どんなに綺麗な新築物件であっても、
一度鍵を開けてしまえば、その瞬間から「中古」になってしまいます。
つまり、「誰も使っていない」状態のことを新築と言うのであれば、
中古物件と新築物件とのちがいは、
「誰かが使ったかどうか?」ということになります。
新築が向いている人とは?
国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、
中古戸建ての選択理由として共通して見られるものは、
「価格が適切だったから」が一番多い結果となっています。
やはり新築に比べて価格が手ごろというメリットがあります。
ただ、新築が向いているのは以下に当てはまる人です。
■最新のものが好き
とにかく最新の設備が入ったピカピカの新しい家に住みたいという方や、
戸建の注文住宅で一から自分たちの好みのお家が作りたいという方は、
新築の方が向いているといえます。
■様々な税制優遇制度をフルで活用したい
新築住宅購入には住宅ローン控除や固定資産税、
不動産取得税などに関して手厚い税制優遇措置があります。
これらの税制優遇は中古住宅であっても受けられますが、
新築住宅の方が手厚くなっています。
■住宅の維持費用が安い
住宅設備の発展は目覚ましく、最新設備は新しく故障しにくいため、
修繕費がかかりにくい傾向があります。
また、高気密・高断熱のため光熱費が安くなるなど、
住宅の維持費用を安く抑えることができます。
いわゆるコスパのよい家づくりですね。
中古が向いてる人とは?
新生活を新築でと考える人が多いと思います。
とはいえ、最近は新築物件の価格がどんどん値上がりし、
東京23区内の新築マンションの平均価格は1億円近くにまで上昇したといわれています。
そうなると、一般的な年収の家庭だと、新築物件はとても買えるような価格水準ではなくなってしまい、
自ずと中古物件を選ぶ方が増えてきています。
フリマアプリなどの普及で、若い世代を中心に、
「中古品」に対する抵抗がなくなってきているのも影響しているのではないかと思います。
では、どんな人が中古に向いているのでしょうか?
■お値打ちにすすめたい
まず、中古物件は新築よりも価格が安いことが多いです。
中古住宅の価格が基本的に市場の需要と供給で決められるのに対して、
新築物件の場合は、市場の動向やモデルルーム設営費や広告費などを
建築費に上乗せして価格を設定するという背景があります。
これを「新築プレミアム」と言います。
そのため、一度でも人の手にわたり中古物件となると価格がぐんと下がるケースが多くあります。
■リスクを事前に知りたい
中古物件は適切に管理されているかどうかで、建物の価値が変わってきます。
例えば、外壁や屋上にひび割れが発生したまま放置されると、建物の寿命は縮まります。
しっかりと管理されているかどうかを購入前に確認できるのが中古物件のメリットです。
現況を把握できるのはもちろん、数年後にどう変化していくのかといったことも予測しやすいです。
また、近隣住民や周辺環境騒音の度合いや修繕計画などについて事前に確認することもできます。
■希望のエリアで見つけやすい
駅近など人気エリアにはすでに建物が立っており、
マンション・戸建てどちらも新しく建築される件数はかなり少なく、限りがあります。
そのため、人気エリアで新たに希望の広さや間取り、
内装の物件を見つけることのハードルは高くなり、価格も上がります。
人気のエリアだと手の届かない価格になってしまうこともありますが、
すでにある物件であればそのような想定外の高騰は避けられます。
中古のデメリット
中古物件の購入を検討するにしても、
前の入居者が10年も20年も住んできた家だと、
やはり内装も劣化してしまっているので、
そのままの状態で住むことに抵抗を感じる方も多いと思います。
そのため、中古物件のデメリットをしっかりと踏まえながら検討していきましょう。
1.設備が古い
すべて新品の新築住宅と比較すると、故障のリスクが高くなるため、
修繕コストがかかることが考えられます。
リフォームやリノベーションによって最新の設備に交換することもできますが、
後づけできない設備もあるため注意が必要です。
2.住宅ローンを組めない可能性がある
住宅ローンの審査では主に借入者の年収や属性などが見られますが、
物件に抵当権を設定することから、その担保価値も審査対象になります。
そのため、築年数があまりにも古いとその担保価値も低く、
住宅ローンの審査で承認を得られない可能性が高くなります。
3.耐震性能に注意
1981年6月に建築物の耐震基準が見直され、
それ以降に設計された建物は基本的に「新耐震基準」の設計となっています。
そのため、建築時期は確認が必要となります。
もちろん、「新耐震基準=安全」と言い切ることもできません。
当該建物の管理状態や建築後の耐震改修・耐震補強の有無などによって、
建物の性能は違ってくるため、建物の修繕の履歴や計画をしっかり確認するようにしましょう。
まとめ
新築でも、完全自由設計の注文住宅でない限り、
間取りや内装の自由度は低めです。
その点、中古物件のリノベーションなら、
自分が希望する間取りや内装にすることもできます。
またリフォームにもなると、間取り変更を楽しんだり、
新築物件ではほとんど使われない無垢のフローリングを敷いたり、
玄関に土間スペースを作ったり、ぴったりな収納を作ったりと、
自分好みの空間を実現することができます。
もちろん、中古住宅は新築住宅と比べて価格が安い一方、
設備が古く性能が低いといったデメリットはあります。
しかし、それらは、リフォームやリノベーションで解決できる部分もあります。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、
価格の比較もしながら比較して、どちらが自分にとってよりよい選択かを検討しましょう。
中古物件の活用・リノベーションについても、
私たちKR.designにお任せください。
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