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これからブームがくる!?「ヒュッゲ」とは?

2024-08-31

ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や

「楽しい時間」のことをさす言葉です。

物質で満たされるのではなく、人とのふれあいや

リラックスした時間で満たされることを大切にした考え方です。

日本語では、「ゆったり」「ほっこり」といった言葉があてはまります。

 

はじまりはデンマーク

デンマーク発のストレスフリーなライフスタイル。

仕事でストレスを感じていて、家では心豊かに暮らしたい。

そんな願いを叶える北欧流の幸せな暮らし方が、ヒュッゲなのです。

 

この言葉がデンマークで使われるようになったのは、

1800年ごろ。英語辞書によれば「普段の生活における快適さや、心地よさ」とあり、

語源はノルウェー語でウェルビーイングを指す「ヒュッゲリ(Hyggelig)」。

北欧はどこも冬が長くて、気分が暗くなりやすいですが、

そんな厳しい環境のなかでも明るくハッピーに過ごそうと、

家でのリラックスタイムを楽しむ文化が発達してきました。

 

幸福度ランキング上位

 

デンマークは、国連が毎年発表している世界幸福度ランキングでは

常に上位に位置しており、2024年の調査では世界137ヵ国中2位にランクインしています。

一方の日本は51位と、ストレス社会が反映されたのか寂しい結果です。

 

北欧諸国では、日々の生活を送るうえでの社会保障が手厚く充実しています。

また国民はプライベートを大切にし、

「幸福」は日常生活の中に存在するものという認識を持ち、

日々の生活を楽しく有意義に送ろうとしているため、

幸福度も常に安定して上位にランクインしています。

 

一方の日本では、「人生の主観的満足度」が低くなっています。

それぞれ個人が幸福だったとしても、

あえてそれをアピールする人が少なく、また、幸せだったとしても、

自分よりもっと幸せな人はたくさんいるなどというように、

自分を蔑んで見せている人も多いという文化的な違いも表れています。

 

日本でも定着の兆し

 

ヒュッゲは欧米ではすでに、

カルチャーのひとつとして市民権を得ている。

2016年のイギリスの流行語大賞にノミネートされたのをきっかけとして、

ストレスを感じながら働く世界中の人々に受け入れられるようになっています。

 

もっとも日本人は、自分にも他人にも厳しく、

それは考え方の根底に「我慢は美徳」というのがあります。

その考え方のもとでは仕事も家事も育児も、

何でもやりすぎで、無理をしすぎてしまいます。

 

しかしながら、一生懸命やることよりも、

ほどほどにちょうどよくやっていくのが大切で、

毎年変わるトレンドを追い続けたり、完璧を求めて疲弊したりする前に、

まずは今の自分を受け入れてみましょう。

自分を大事にして、あるがままを認めてあげれば、

「ちょうどいい感じ」の素敵な日々を送れます。

まずは自分に合った生活を知ることが大切なのです。

たとえば、キャンドルやお花でリラックス感に浸れるような暮らしは、

誰でも今すぐ始められます。そんな手軽さのある考えがヒュッゲなのです。

 

「ヒュッゲ」を取り入れた暮らしのポイント

 

照明などのインテリア

 

部屋のインテリアは、シンプルで自然の暖かさを感じられるものがよいでしょう。

木製の家具やナチュラルウッドの優しい色使いの空間にしあげましょう。

また、欠かせないのが「キャンドル」です。

デンマークでは昼夜問わずキャンドルを灯す習慣があります。

炎を灯すだけでほのかな明るさと温かみが生まれ、心地いい空間になります。

食卓や玄関、リビング、寝室など様々な場所で使うと非常に効果的です。

火をつけるのが苦手な人は、使いやすいLEDライトがおすすめです。

これなら寝落ちしても火事の心配がなく、

子供やペットがいる家庭でも安心して北欧ムードを味わえます。

 

さらに、ソファに無造作においてある大判のふわふわブランケットなども効果的です。

ブランケットにくるまりながら、お気に入りのドリンクをゆっくり飲めば

まさに「ヒュッゲ」な暮らしです。

ブランケットはキャンプにも持って行けるし、

ベッドライナーとしてインテリアのアクセントになるので、一枚あれば重宝します。

素材はアクリルなどの化学繊維より、コットンやウールの方がよいでしょう。

 

これらのお部屋全体のコーディネートが難しいようであれば、

まずは小さなクロスや雑貨、ファッションに北欧テキスタイルを取り入れてみましょう。

 

本を読んで時間を過ごす

 

マイク・ヴァイキング著「HYGGE 365日シンプルな幸せの作り方」によると、

「本がぎっしり並んだ本棚を見ると、幸せな気持ちになりますよね。

好きな本を読んで休憩するのは、ヒュッゲの基本です。」ということです。

お気に入りの場所でコーヒーや紅茶を片手に、

ゆっくりと本を読むこともヒュッゲなひとときといえるでしょう。

これは動画を視聴するでもよく、まずは自分時間を優先することから始めましょう。

 

家族や友人との時間を過ごす

 

家族で食卓を囲んだり、友人を招いてホームパーティーを開催するなどして、

家族や気心知れた友人との時間を大切にしましょう。

ちなみにデンマークのホームパーティーは、

招待する側が「料理は何を作ろう?」「家の掃除もしなきゃ」

といったように頭を悩ませたり、バタバタすることはありません。

あくまでも全員が楽しい時間を過ごすことを意識しているため、

招待する側も気を使う必要がなく一緒に盛り上がります。

日本でもホットプレートを囲んで焼肉やたこ焼きを楽しんだり、

冬は鍋パーティーを行うのもよいでしょう。

 

まとめ

ヒュッゲは一過性のトレンドではなく、

ストレス社会に生きる現代人にとって、

いい意味でちょっと脱力感のある生き方が、いま世界中に広がっています。

 

様々な物や情報に溢れる現代社会では、

今あるものではなく、ないものに目を向け

「これも足りない、あれも足りない」という感情を生んでしまいがちです。

しかし、このような考えを、

「今あるものに感謝する」

「小さなことでも感謝する」

という思考に変化させることも重要です。

 

生活を豊かにすることは大切ですが、上を見ればキリがありません。

お金や手間をかけなくても心の余裕は取り戻せるので、

「家族や仲間を大切にする姿勢」

「周囲の人や物に感謝する姿勢」

自分のできる範囲で少しずつ実践してみましょう。

 

KR.designでは、「ヒュッゲ」の暮らしをともに考えます。

 

→「ほっこり」する暮らしのご相談はコチラから!

 

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