高性能住宅のカシコイ住み方!
省エネ性能の高い住宅への関心が高まっている中、
国土交通省がそうした高性能住宅を住みこなすための
25のポイントをまとめ、公開しましたので、
解説していきます。
「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を住みこなす住まい方ガイド ~高機能な住宅の性能を発揮させる25のポイント~」/国土交通省
断熱性能の高い家とは
国交省の資料によると、
「断熱性能の高い住宅」については、
住宅性能表示制度における
「断熱等性能等級6以上」の住宅を対象としている。
「断熱等性能等級」とは、
国が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にて
明示されているもので、断熱性能を示す指標のことです。
現在は1等級~7等級まであり、等級が高いほど、
高い断熱性能を有していることになります。
この6等級以上になると、省エネだけでなく、
住宅内に温度差がない健康的で快適な生活が送れるレベルになり、
かなり高い断熱性能を有することになるのが前提となります。
もっとも、今回の住まい方の25のポイントは、
ここまで高い性能を有していなくても
一定の効果はある内容なので、ぜひチェックしておきましょう!
住まい方の25のポイント
視点1:熱を逃さない
断熱性が高い住宅は、
季節に応じた日射しのコントロールが大切になります。
①(夏)窓からの日射しをしっかり遮断する(:冷房の大敵)
②(夏)外出する際は日除けを閉めて熱を入れないこと
③(冬)窓からの日射しの熱で家中を暖める(:暖房の助っ人)
④(春・秋)室温に合わせて窓からの日射しを調整する
視点2:適切運転で少ない暖冷房エネルギーを
⑤在宅時、暖冷房設備は風量「自動」で「連続」運転
⑥暖冷房の設定温度を控えめに
⑦エアコンの定期的なメンテナンスで効率向上
⑧夏の除湿機を活用しましょう
⑨高湿度時には窓を閉める
⑩冬は適度に加湿しましょう
視点3:気持ち良い空気を家中に
各室のドアや扉、欄間などをできるだけ開けて
家全体を一つのつながった空間とすることで、
家中に暖気・冷気が行き渡り、室間の温度差が小さくなり
どの部屋も快適になります。
⑪各室の内部ドア等を開放
⑫扇風機やサーキュレーターの活用
⑬サーキュレーターや小さな暖房器具の併用
⑭24時間換気設備は常時運転
⑮外気が快適な場合は窓を開ける(通風)
⑯室内に熱がこもったら窓を開ける(排熱)
視点4:災害時でも高性能な機能を備えに
非常時や災害時でも在宅避難により、
最低限の生活を維持することができると考えられるため、
とくに高齢者や子供にとっては身体的にも精神的にも安心です。
⑰インフラが止まっても在宅避難ができる
⑱太陽光発電の電気を利用
⑲蓄電池の活用
⑳エネファーム(家庭用燃料電池)の活用
㉑給湯機内のお湯の活用
※もうひと工夫
㉒室内外の温湿度を確認
㉓カーテンの設置の仕方、開け閉めで調整
㉔季節に応じた服装で調整
㉕植栽で日射しを調整
断熱性能が低い住宅の温熱環境
低い断熱性能の家の特徴
・部屋がなかなか暖まらず、エアコンの設定温度は常に「強運転」
・窓や壁の近くにいると寒い!床が冷たい!
・部屋の上部は暖かいのに、足元がなかなか暖まらない。
・暖房していない部屋、廊下やトイレ、浴室などが寒い!
これらは、床・壁・天井などの躯体や
窓・ドアなどの開口部の断熱性能が十分でないために、
躯体や開口部を通して室内の熱が
どんどん外部に奪われてしまうことが原因です。
こうして生じる「暑さ・寒さ問題」は、
快適性が損なわれるだけでなく、
「ヒートショック」の原因にもなり、
健康にも負の影響を与えることになり、
また暖房用のエネルギーも多く消費されることになってしまいます。
まとめ
たとえ住宅自体の断熱性能が高いとしても、
夏の暑い日射しや冬の冷気をそのまま取り込んだり、
エアコンの設定温度を適切にしていなかったりすると、
無駄なエネルギーを使ってしまうことになりかねず、
せっかくの高性能住宅の意味がなくなってしまうこともあります。
大切なのは
「住宅の建て方」と「住まい方」の両面を考えることです!
家づくりを始めたときから、
その住宅がもつ高い性能を十分発揮することができるように、
プランや設備をしっかり検討しましょう!
KR.designでは、性能の力を十分に発揮させることができます!
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